Lamento〜BEYOND THE VOID〜■レビュー■


内容:
──呪われた猫は旅に出る。
『虚ろ』──それは動物から植物にいたるまで大地に生きる全ての生命を脅かす謎の現象だった。火楼の村は『虚ろ』の被害から重度の食糧難に陥り、時には死体さえも食料として喰らう生活を余儀なくされていた。だが、死体はそう度々出るわけではない。さらなる飢えを凌ぐために矛先が向けられたのは生きた肉の塊。村の中からひとり生贄が選ばれる。同じ猫の胃を満たすために・・・・
そんな末期的な状況にある村で暮らすコノエだったが、ある日彼の体に変化が起きる。黒い文様のような痣が浮かび、耳と尾が黒く染まったのだ。それは古くから伝えられる呪いの証。
──出よう、この村を
この姿を村の猫たちに見られるわけには行かない。
コノエは『虚ろ』の危険に惑いながら、火楼の村を出た・・・・
感想:
なんつーか、終わった〜〜って感じになりますね。長いよ、コレ。(苦笑)
面白いんだけど、攻略する方の身になってくれ・・ってヤツかな。
オートにしてたら途中で寝ちゃって、いつの間にかタイトル画面ってこともあったしね(苦笑)
ま、それはともかく、これは世界観が独特で面白い♪ 前作、『咎狗の血』も独特の世界観だったけど、これはそれを上回るね。まず、『虚ろ』という現象。これに侵された森の植物は触れることさえ出来ない。葉はまるでナイフのようにるように猫の手足を傷つける。おっと、言い忘れてたけど、この世界のヒト型は『猫』だから。ニンゲンはすでに滅んで神話の世界の住人になってる。
で、その『虚ろ』の他に『失躯』って現象や『魔物』たちもいる。『悪魔』もしっかりいる。欲望の象徴とも呼べる『悪魔』の呪いなので、当然っつっちゃ当然なのだけどね。
『賛牙』と『闘牙』も物語に重要な役目を果たす。

物語は、大雑把に言って3部構成。
まず第一部は村のシーンから旅立ち、呪いの元を探る旅。
第二部はうーん、ちょっと休憩?(仲を深めたり、調査したり)
第三部は諸悪の根源を倒せ!かな(苦笑)

簡単に言ってしまえばそうなるんだろうけど、シナリオの長さが半端じゃないんで、読み応えも半端じゃないです。
(その割りに選択肢は少ないんで、難しいゲームでは無いです)

主題としては、各々が抱える闇との葛藤、かな。
呪いを受けてしまったコノエを始め、右目に眼帯をする賞金稼ぎのライ、独特の風習を持つ吉良のアサト、過去にライと何かあったらしい宿屋の主人のバルド・・・・・それぞれが闇を抱え、悩み、苦しんでいる。
その闇とどう向き合い、乗り越えていくか、がポイントなんだろうな。
そのために喧嘩もするし、行き違いやスレ違いなんかも生じてしまうのは当然のこと。何もかもわかるヒト・・・もとい猫なんていやしないんだから。

そのシナリオに華を添えるイラストは、相変わらずかっこいいです。
ごつくない程度に筋肉質で、剣を持つ姿に思わず見惚れる♪
構図もポーズもかっこいい♪
立ち絵でも耳がぴょこぴょこ動いたりして、凝ってるよねぇ(笑)

セーブポイントは計60箇所
どこでもセーブ可能です。
SKIP機能は、既読も未読も選択可能。
BGM・効果音・VOICEは音量及びミュート機能搭載。
各キャラごとでもオンオフできます。
メッセージ速度はノーマルの他、PCスペックに応じてクィックが選べます。
(任意の速度も設定できます)
システム的な穴・・・というか、音声キャンセルがきかないので、台詞が始まってしまうと終わるまではスキップ機能が使えないことでしょうか。スキップしている間は自動でキャンセルなのだけど・・・

音楽はとてもいいですね。歌があるのもないのも、とても綺麗です。
声も皆さん上手なので、音声出してのプレイをぜひともオススメします。


難易度 ★☆☆☆☆
本能度(笑) ★★★★★
読み応え度 ★★★★★


公式サイト: ニトロプラス
【ニトロプラス】
18歳以上対象
CPU: PentiumV 500Mhz
(PentiumV 800Mhz以上推奨)
対応OS: Windows98/Me/2000/XP【日本語版】
メモリ: 128MB以上必須(256 MB以上推奨)
CD-ROM: 8倍速以上(16倍速以上推奨)
その他: ビデオメモリ:4MB以上(AGP接続のビデオカード推奨)
800×600ドット、highcolor以上表示可能
サウンド:対応OS及びDirectSoundに対応していること
DirectX8.1以上が動作する環境
要DirectX8.1以上
キャラデザイン
シナリオ:
BGM:
声:
コノエ: 波多野和俊
ライ: 森川智之
アサト: 春野風
バルド: 舞幸運
中原茂



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