華鬼■ぷれい日記■

プレイ日記っていうか、あら捜し兼雑記ってとこ?(苦笑


江戸時代好きで、忍者にも興味がある・・となれば、こういう作品は一度はやってみなくちゃね、という気になるのも当然なのだけど・・・・
如何せん、イラストが好みではないので、悩むわ〜。
シナリオは好きなんだけどねぇ。何でこーも上手くいかないのか。

まぁ、とりあえず、雑記から行きましょうか。
まず、この主人公の京介くんですが・・・「織田信長により伊賀が滅ぼされた時に生を受けた」となってますので、天正九(1581)年の後期・伊賀の乱の頃で間違いないでしょう。史実でも、残ったのは惨憺たる焦土と累々たる屍だった、と言われる程酷い有様だったらしいですからね。
時代背景としては、関が原の合戦は終わったものの、江戸幕府が開府されてない1600〜3年頃だと思われます。豊臣方が〜と言ってますので少なくとも大阪の陣の前なのは確かですね。
あ、そうそう、ゲーム中で忍者をさす言葉として使われている【乱波】は乱波野武士のことで、忍者全てをそう呼ぶわけじゃないですよ。
そもそも、乱波は素波などと同じく「他国へ忍び入り山賊海賊夜討強盗して物盗ること上手なり」と言われ、忍者というよりは、その技術を悪用した盗人の意味合いが強いので、普通のまじめな(?)忍者に対して使うと変な感じです。
よく言われるのが、北条氏に仕える前は山賊であった風魔小太郎率いる風魔忍軍かな。
主人公の主家筋である百地忍軍も、荒っぽいことで有名で山賊としても名を馳せていたので、そう呼ばれることもあります。
雇い主が一くくりにして、そう呼ぶ分にはわかるけど、本人達が言うのはどうか、と思うわけ。

ちなみに、伊賀の乱の際、技術を持った忍者が各地に逃げ、流派をおこしたので、伊賀・甲賀ではない他の出身の忍者はいないとされてます。
(伊賀・甲賀の独特の地形が忍者としての職能を育てたとも言われています)
なので、伊賀だ、甲賀だ、で争うのはかなりナンセンス。
家康も、伊賀の出身である服部半蔵を使っていたのに、甲賀百人衆を召抱えてますしね
まぁ、どうでもいいことですけど(苦笑)

さらについででいえば、忍者同士はあまり戦わないんですよ。
よほどじゃない限りは逃げるし、時には敵同士でも情報交換したりする。
忍者の敵は忍者じゃないんですね。
だからこそ、織田信長は伊賀攻めを決意したわけです。鉄砲集団の雑賀衆も同様ですね。

主人公の主家である百地家といえば、伊賀の三上忍の一人・百地丹波とか、石川五右衛門の師匠だといわれる百地三太夫らが有名かな。
百地丹波は先の伊賀の乱で織田方の大将を討ち取ったとされる人物で、後期・伊賀の乱でも忍者隊の頭領として活躍。
ゲーム中の台詞などから推察するに、京介の父はこの丹波ではないかと思われます。
ついでに言えば、真田十勇士の猿飛佐助らは架空の人物です。モデルとなった人物はいますけど。(このゲームの時期より少々後で活躍してます(大阪の陣))

弟くんを指して下忍扱いしてる台詞がありますが、あれはどういう意味なんでしょうねぇ。
中忍ってのもあるし、そもそも下忍は実戦部隊ってだけで下っぱって意味じゃないんですけど
下忍だって、りっぱな職能を持った職人だってことを忘れているんじゃないかなぁ。
例えば棟梁という上忍に対し、大工という下忍なだけで、一人でも十分仕事になるし、使い捨てというわけでもない。
一族をまとめる役目が上忍。
もっとも、京介が上忍っていうこと自体、納得が出来ないんですけどね。
あの程度の読みが出来ない者が上忍では壊滅するのがオチ。
一族郎党を率いている自覚があるのか?ってとこですか。
「七たび疑って、それでも信じるな」だっけ?
それも違うと思うんだよねぇ。
信じるにたるだけのものをもつ人物であれば信じてもいい。
忍者同士の結束が固いのはそのためもある。
仲間を信じられなければ生き延びられないのだから。
まして、上忍が見る目を持たなければ、一族郎党にまで及ぶ被害を防ぐことは出来ない。
忍者の世界でも分家筋などによる下克上は起こっているんだし、能力のない者は蹴落とされても仕方ないわけで、血だけで上忍になれるほど気楽な世界じゃないですよ。

京都町奉行は寛文10(1670)年以降の設置なので、この時代では影も形もありません。町の治安維持は、京都所司や代官の仕事だと思われます。同心という役職があったかどうかはわかりませんが、少なくとも町奉行配下でないことだけは確かですね。
***京都町奉行は京都所司代の下に設置された旗本職です。火付盗賊改方として有名な長谷川平蔵が短い期間でしたが勤めたこともありますので知っている人も多いのでは?
***戦国時代では京都奉行という役職がありました。織田が上洛の際、明智と羽柴に任命していますね。基本的には『京都所司』と同一というか、織田以降は色々仕事は増えたみたいですけど。ちなみに1601〜20年の板倉は名奉行だったらしいです。(三方一両損は板倉の裁きで大岡じゃないんですねぇ)


イラストでの間違いは失笑しきりです。
まず、忍者は刀を背負わず、腰に差します。
いくら忍者の使う刀が普通の刀より刀身が短いとは言っても背中に背負った刀で戦いになるわけがない。鞘に戻すのに面倒なだけじゃなく、移動にも不便。転がれないし。まして、刀を踏み台などに使うのに、鞘ごと使えなくては意味がない。
もっとも、これは映画やマンガしか見てない人なら勘違いしても仕方ないことですが、調べたり少し考えれば分かることだったり?
物干し竿の佐々木小次郎は背中に指していますが、これは正しいのです。腰に差したら、引きづるだけですから。そういう理由もなしに刀を背負うのはありえません。
次に、裃は武士の正装だから、それで街中を歩きまわるのは不自然極まりない。今で言うところの礼服で歩き回るようなもの。裃は江戸城登城の際でも細かい取り決めがあるくらいで、普段着的に着るものではない。また、袴の丈が短いものを半裃と呼びます。

などなど・・
あと、着物の着方が緩すぎて、かなりみっともないです。胸元を見せたいのかもしれないけど、きっちり着こんだ上での色気が着物の特色なのですから、生かして欲しかったですね。まして、こんなに緩くては刀を差すどころじゃないでしょ。喉元だけが見えるくらいでちょうどいい。刀を帯びない遊び人が緩く着ている分には全然構わないのだけど。
あ、でもロングが何枚かあったのは評価できるかな。
マリンハート系なのに珍しいよね。

それでも、このシナリオライターさんは結構好感もてます。
そもそも、普通の人は「乱波」自体知らないだろうし。
百地でさえ知ってるかどうか怪しいし。伊賀の乱が二度にわたったことも知らないんじゃないかな。
(百地丹波や三太夫って言っても、「誰それ?」が落ちじゃないかと/苦笑)
まぁ、上で散々貶しているんで、私が言っても説得力は皆無ですけど。

プレイ日記・・・

うーん。
最初にプレイした時のことはもう忘れてしまいました。
でもでも、何度も繰り返すようだけど、シナリオは好きなんですよ?
全然調べてないなぁとかこんなんありえないだろ、とかはもちろんあります。
あるけど、しょうがないよね。BLゲームなんだもん。
細かい間違いを指摘できる人が周りにいなかっただけ。
あー、でも、私の指摘ではまだまだって気もするんだよねぇ。
結構、大雑把にしか調べてないからさ。
本気の忍者好きさんにかかったら、こんなもんじゃないかもね。

けど、忍者だとか戦国時代だとかその辺りを選択してくれただけでも私には嬉しい作品。
言葉遣いとか気をつけてくれてて雰囲気あって好きです。
何よりBADがきちんと悲しいのが嬉しい。
GOODがHAPPYENDなのは当たり前だけどBADがまともなのは少ないからねぇ。




もー、誰か、このバカ頭をどーにかしてください。

・・・と、こんなもんなんですけど、わかりますかねぇ。
別のキャラのが知りたい人は、掲示板などで声をかけてやってください。

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